9月19日の夜、友人のマンションから花火を見ました。
沖縄かなさ花火という、宜野湾の海浜公園で上がる花火大会です。会場からは離れているので、音は聞こえてきますが、花火は小さく見えます。それでもマンションのベランダから、赤い大輪や、ハートの形、馬の形をしたドローンの光がはっきり見えました。
(マンションのベランダから撮った44秒の動画です)

集まったのは6人。50代後半から60代後半まで。午後4時に始まって、9時に解散しました。

この夜のことを書こうと思ったのは、花火がきれいだったからではありません。「定年後は友達がいなくなる」という話を、ネットでよく見かけるからです。67歳の私の体験をそのまま書きます。
定年後、友達はいなくなるのか
私の答えは「ほとんどいなくなる。そう考えておいた方がいい」です。
私は仕事人間でした。60歳を過ぎてから連絡を取らなくなった人の方が、今も会う人より、はるかに多いです。会社を辞めれば、毎日顔を合わせていた人とは自然に会わなくなります。
この夜の6人は、昔の職場のOB会です。私を含めて4人がOBで、あとの2人はそのOBのつながりで加わった人です。昔の職場の他のメンバーとは、もうほとんど付き合いがありません。残ったのがこの4人だった、という方が正直です。
ただ、この4人は「口実を作って集まる」ことを続けてきました。花火大会は、その口実のひとつです。おそらく全員が、同じ思いで来ていると思います。
集まった6人
年齢は50代後半から60代後半。立場はばらばらです。
- 来年、定年を迎える人
- 定年してから10年たった人
- 年金で暮らしている人
- 私のように、パートで働いている人
同じ歳の集まりではないので、話がかたよりません。取るに足らない雑談の中でも、それぞれの考えや経験が伝わってきて、なかなか深みのある交流ができています。
会費3,000円で何が出たか
一人3,000円。料理は、マンションの主と、その2階上の8階に住む友人の2人が作ってくれました。午後1時ごろから作り始めたそうです。
出てきたものを、写真を見ながら並べます。

- マグロとタコの刺身
- 野菜とエビの天ぷら
- 唐揚げ
- 長芋の焼いたもの
- 島らっきょうの炒め物
- 大根・きゅうり・にんじんのスティックと、もろみ味噌
- コーンの入ったおにぎり
- 梅干し、キャベツ
飲み物は缶ビール。オリオンとプレミアムモルツ、それにノンアルコールのドライゼロ。クーラーボックスに入れて、各自が好きなものを取る形です。

3,000円はほぼ使い切ったと思います。居酒屋なら、この量でこの値段にはなりません。料理を作ってくれた友人2人には、あらためて感謝です。
来年定年の人が考えていること
来年定年を迎える人は、ほぼ継続雇用の方向で考えていました。同じ職場で、給料は下がる。それは契約上当たり前のことなので、迷っているのはそこではありません。
知りたがっていたのは「継続雇用のあと、自分の暮らしがどうなるか」の具体的なイメージでした。数年前に定年した先輩が、今も同じ職場でパートとして働いているとか、誰がどこで仕事をしているとか。そういう話で盛り上がりました。
私は66歳から年金をもらいながら、週20時間の介護パートを続けています。定年後の暮らしは、制度の説明より、先輩の実例のほうがよほど役に立つ。その場にいて、そう思いました。
定年後10年の人が考えていること
定年から10年たった人の話は、仕事よりも、やはり自分の健康のことが中心になります。
できるだけ健康に気をつけて、体力を保つ。その上で、できる範囲でやりたいことをやる。旅行もそうだし、スポーツもそう。順番は「体が先、楽しみはその上」です。
私もそうですが、人付き合いについては、これ以上広げるつもりはない。ただ、気の合う仲間とは、これからも細く長く続けていきたい。まあ、そんなふうに思っています。
仲間がやっていること:卓球とジム
6人のうち3人は、地域の卓球教室に週1回か2回通っています。会費は月4,000円です。会員は70代後半から80代が中心だそうです。
「毎回、大汗をかく」と3人とも言っていました。驚いたことに、60代の彼らがその教室では若手だという話でした。70代、80代でも本当に元気な方がいらっしゃるんですね。
3人のうち2人は、24時間営業のフィットネスジムとも契約していました。月会費は7,000円台(沖縄本島の店舗で、通常月7,370円のところが多いようです)。
私は市営ジムに通っていて、最近は民間のスポーツクラブにも行き始めました。ジムの話は別の記事に書いています。
→ 市営ジムで筋肉はつくのか ― 筋トレ歴30年・67歳が公営ジムに通い続ける理由
卓球でもジムでも、定期的に運動して人と交流している人は、やはり話題に事欠きません。こういう集まりの場でも、さまざまな話が尽きない。この年代こそ、外に出て積極的に交流する。そういう姿勢が大事なんだろうと思います。
67歳の私にとって、この会は何か
年に数回、こうして集まる。花火が口実になる年もあれば、久しぶりに全員の安否を確かめるのが口実になる年もある。

私が思うのは、「集まる口実を切らさないこと」が大事だということです。どんな口実でもいい。会おうという姿勢さえあれば、定期的に会って交流できる。
会えば、それぞれの定年後の暮らしが具体的にどういうものなのか、いろいろと話ができる。その中身が大事だと思います。
定年後の人どうしも、話しているうちに「同じことで悩んでいたのか」「そういう見方もあるのか」「そんなこともできるのか」と気づきます。情報交換というほど大げさなものではありませんが、この交流は、67歳の私にはとても大事なものです。
定年後、友達は減ります。でも、口実さえ作り続ければ、残った数人とは深く付き合える。それがこの夜に見えたことです。
花火は50分で終わりました。会は5時間続きました。

よくある質問
Q. 定年後に新しい友達はできますか?
私はパートを続けているので、介護の現場に職場の仲間はいます。ただ、それはあくまで職場の仲間で、その職場を離れれば、つながりはまた途切れると思います。この夜の6人のような、プライベートで昔から続いている仲間は、定年後に新しく作るのは難しい。今あるつながりに口実を作って続けていく方が、現実的だと思っています。
Q. 会費制の集まりは気を使いませんか?
会費を出す方が、かえって楽です。誰かが個別に負担していたり、負担が一人に偏っていたりすると、長く続きません。準備する人は少なめに、準備しない人からは多めに集める、という形でもいいと思います。要は、無理なくこの会が続くこと。そのために会費は必要です。
Q. お酒を飲まない人は?
ノンアルコールも用意してありました。この日は会のあとに用事があって、バイクで来たメンバーがいたので、その要望です。私は普段は飲みませんが、この会に参加するときだけはビールを飲むことにしています。
体力の話は、こちらにまとめています。
→ 介護職に体力はどれくらい要る?67歳が月120km歩いた記録
一人で続けられることは、こちらに。
→ 60代男性の暇つぶし|お金をかけず一人で続いた5つ

