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60代男性の暇つぶし5選|座禅・介護パート・筋トレ・ブログ・登山

座禅座布団・登山靴・ダンベル・本・ノートPCが並ぶ水彩イラスト(イメージ) 介護の仕事と体づくり

60代の男性が暇を持て余すのは定年後だ、と思われがちです。

私がいちばん暇だったのは、定年後ではありません。定年の前でした。

有給休暇が2か月ぶん残っていました。それをまとめて取った期間です。

私は35年、ずっとサラリーマンでした。それがいきなり、2か月まるごと休みになったのです。会社に行かなくていい期間です。

最初の1週間か2週間は、よかったと思います。

そのあとが大変でした。まるで砂を噛むような時間でした。

その間はまだ会社員です。働くわけにはいきません。

朝起きて、何をするでもなく一日が終わる。それがしばらく続きました。

そういう時間に慣れていなかった。それも大きかったと思います。

あの時が一番苦しかった。

あれから7年たちました。

いま67歳です。60歳で定年を迎えて、介護の仕事をしています。

高台から見下ろした街並みと海、広がる青空
高台から見た街と海です。

定年前、私が読んでいた本

定年を数年後に控えたころです。これからどう暮らそうかと考えていました。

そのころよくやっていたのが、本を読むことです。

イオンのような大きなショッピングセンターには、書店の横にコーヒーが飲めるところがあります。そこで新刊を手に取って読む。図書館でも読む。

本棚が並ぶ図書館(イメージ写真)
書店の横のコーヒー店や図書館で、定年後の本を読んでいました(イメージ写真)。

いま思えば、あの時間そのものが、よい過ごし方でした。お金もほとんどかかりません。

いちばん刺激を受けたのが、楠木新さんの『定年後 50歳からの生き方、終わり方』(中公新書)です。

定年を迎えた人たちの事例が、いくつも出てきます。うまくいった話ばかりではありませんが、自分に引きつけて読めました。

読んだからといって、答えが出たわけではありません。

ただ、「自分はどうするか」を考える材料にはなりました。定年前の方には、おすすめします。

いま続いている5つのこと

いま続けているものを、先に並べます。年数と費用も入れました。

#やっていることいつからひとりで費用
1座禅 40分15〜16年○0円
2介護のパート(週4日・8〜14時)定年後――
3筋トレ 週2回・サウナ 週1回30数年○ジム80〜200円・サウナ1,500円
4ブログ定年後(2026年)○月約4,200円
5登山若いころ → 最近また○―

5つのうち4つは、ひとりでできるものです。誰かと約束をする必要はありません。

そして、お金がかかるものと、かからないものがあります。先にお金の話を書きます。

県の体育館は、1回80円です

「趣味を持て」と言われても、お金の問題があります。

私が通っているのは、県の体育館と、市営のジムです。

  • 県の体育館(前期高齢者・65歳以上)… 1回80円。11回ぶんの回数券が800円
  • 市営ジム(市内在住)… 1回200円。こちらに高齢者割引はありません

どちらも1回の利用時間は約2時間。器具も充実していて、使い勝手がいいです。

県の体育館なら、月に8回通っても1,000円かかりません。

市営ジムのトレーニング室。マシンやダンベルが並んでいる
通っている市営ジムのトレーニング室です。

お住まいの自治体にも、同じような施設があるはずです。調べ方は簡単です。

「◯◯市 体育館 トレーニング室」、または「◯◯市 体育施設 使用料」で検索してください。

見るところは3つです。

  • 高齢者割引があるか(60歳から、65歳からなど。市や県によって違います)
  • 回数券があるか(1回ずつ払うより安くなります)
  • トレーニング室の開いている時間(朝からやっているところと、昼からのところがあります)

ここに書いた料金は2026年8月時点のものです。自治体ごとに違うので、私の80円がそのまま当てはまるわけではありません。それでも、民間のジムに比べれば、ずいぶん安く済むはずです。

ブログは、サーバーが3年契約で24,000円(月あたり約670円)、AIの利用料が月3,500円。合わせて月4,200円ほどになります(いずれも2026年8月時点)。

5つの中身 ― 67歳の一日

① 座禅を40分(15〜16年・0円)

起きたら、まず座ります。40分です。

障子越しの朝日を前に座禅を組む後ろ姿の水彩イラスト(イメージ)
朝、障子越しの光の中で座ります(イメージイラスト)。

始めて15〜16年になります。50代のころでした。定年後に始めたものではありません。

道具はいりません。座る場所さえあれば、その日から始められます。

→ 50代から始めた座禅の効果 ― 毎朝40分、自宅で続けて変わったこと

② 介護のパート(定年後・週4日・8時〜14時)

定年になって、面接をいくつか受けました。最初に決まったのがデイサービスです。介護の経験は、まったくありませんでした。

67歳、今も現場に立っています。60代で介護職を続けるブログ
60歳・未経験で始めて、7年目。いまも週4日、現場に立っています。

定年後に始めて、いまは週4日、朝8時から午後2時まで働いています。

→ 介護の職場見学で見るべきこと|60代・7年で4つの職場

ただ、5つのうちで、これだけは誰にでも勧められるものではありません。体力が続かない方もいます。もう働きたくない方もいます。

私が言いたいのは「働きましょう」ではありません。「8時から14時」という枠が一日の背骨になっている、ということです。

決まった枠さえあれば、それが仕事である必要はないと思っています。

③ 筋トレ 週2回、サウナ 週1回(30数年・現在の値段はジム80〜200円/サウナ1,500円)

筋トレは、始めて30数年になります。いまは週2回。サウナは週1回です。

サウナの木のベンチと桶(イメージ写真)
週1回のサウナが、いちばんの楽しみです(イメージ写真)。

料金は前に書いたとおりです。県の体育館が1回80円、市営ジムが200円。サウナは1回1,500円です。

→ 市営ジムで筋肉はつくのか ― 筋トレ歴30年・67歳が公営ジムに通い続ける理由

④ ブログ ― 最近、新しく始めた(月約4,200円)

仕事から帰ると、カフェオレを飲みながらYouTubeを30分ほど見ます。そのあとストレッチをして、ブログを書きます。

始めたのは最近です。2026年に入ってからでした。

和室の座卓でノートパソコンに向かう60代男性の後ろ姿の水彩イラスト(イメージ)
仕事から帰って、夕方にブログを書いています(イメージイラスト)。

こうして並べてみると、定年後に新しく始めたものは、ブログだけでした。座禅も筋トレも登山も、もっと前からやっていたことです。

書いているのは、この記事のようなことです。沖縄で67歳の介護職が、体を守りながらどう働き続けるか。自分がやってきたことしか書けません。

正直に言うと、私はIT音痴です。パソコンは得意ではありません。

それでもブログが書けています。AIが技術の部分を引き受けてくれるからです。

前期高齢者で、かつIT音痴の私が、自分のブログを書ける。いい時代になったと思います。数年前なら、私には無理でした。

それに、書くこと自体が脳トレになります。何をどう書くか考えて、順番を入れ替えて、言葉を選ぶ。頭も手も使います。

⑤ 登山(若いころ → 最近また・ひとりでできる)

若いころにやって、長い間が空いて、最近また始めました。

一昨年65歳で、初めて富士山に登りました。70歳でもう一度富士登山にチャレンジしようと思っています。この9月は屋久島の山に登る予定でしたが、台風で中止になり、代わりに鹿児島の開聞岳と韓国岳に登りました。

富士山頂上浅間大社奥宮の石碑の前に立つ筆者(65歳当時)
65歳、富士山の頂上で。
開聞岳の山頂と標柱
2026年9月、開聞岳の山頂(924m)。
韓国岳の山頂の標識
韓国岳の山頂。68歳の友人と二人で登りました。

→ 富士山はどこがきついのか ― 65歳で登ってわかった5つのきつさ

→ 開聞岳はきついのか ― 67歳・運動靴で6時間14分

→ 韓国岳はきついのか ― 67歳・運動靴で4時間13分

番外:65歳から始めた海外旅行(台湾3回・韓国1回)

60代になって新しく始めたのは、ブログだけではありません。海外旅行もそうです。

65歳になった年の9月でした。人生で初めて海外に出ました。行き先は台湾です。最初は一人で申し込んだツアーでした。台北だけでなく、台中や九份もめぐりました。

高雄・蓮池潭にそびえる巨大な玄天上帝像を参道から見上げる
高雄・蓮池潭の巨大な玄天上帝像。見上げるほどの大きさでした。

そのあとは、ツアーではなく一人で、高雄・台南と基隆に行きました。台湾には、これまでに3回渡っています。

基隆・正濱漁港のカラフルな建物が並ぶ港(彩色屋)
基隆・正濱漁港の彩色屋。色とりどりの建物が港に並びます。

台湾に行きたかったのには理由があります。祖母が戦争中、台湾に一時暮らしていたと聞いていました。話に聞くだけでなく、一度、自分の目で見ておきたかったのです。

台湾で覚えているのは、屋台のB級グルメの味です。安い店が並ぶ通りを歩いて、気になったものを食べる。それだけで一日が過ぎました。

韓国にも1回、ツアーで一人参加しました。こちらも、ひとりでの旅です。

→ 韓国eSIM、67歳でも使えました ― つまずいた5か所

→ 韓国の塩パンは最高でした ― 益善洞の香ばしい塩味

定年前は、海外旅行など考えたこともありませんでした。それが65歳を過ぎてから、一人で飛行機に乗って、知らない街を歩くようになりました。

初めての海外なら、ツアーに一人で申し込むのも一つの方法です。

クラブツーリズムには、おひとり参加限定の海外ツアーもあります。

7年やって、今も続かないこと

きれいな話ばかりでも仕方がないので、続かなかったことも書きます。

身の回りの整理整頓と、庭の掃除です。

庭に立てかけたほうきとちりとり(イメージ写真)
庭の掃除は、7年たっても習慣になりません(イメージ写真)。

週に数回はやろう、と決めました。

しかし、やらないまま日が過ぎて、汚れが溜まって、見かねて一気に片づける。

またしばらく放っておく。その繰り返しです。

7年たっても、ここは変わりません。

座禅も、介護の仕事も、ジムも、半分は好きでやっていることです。だから習慣になりやすかったのだと思います。

庭の掃除や整理整頓は、そうではありません。もともと私はずぼらな性格です。それが出て、なかなかやる気になりません。

何度やろうと思っても、習慣になりませんでした。そこはもう、しょうがないと思って諦めています。

人付き合いが苦手でも、続くもの

私は、人付き合いが得意なほうではありません。

いまの付き合いは、これくらいです。

  • 数か月に1回、前の職場の同僚と会って、飲みながら話す
  • 数年に1回、中学や高校の同窓会。気が向いたら出る
  • 娘と息子はそれぞれ家を出ていて、たまに連絡が来る
店のカウンターに置かれたビール1杯(イメージ写真)
前の職場の同僚と飲むのは、数か月に1回です(イメージ写真)。

座禅も、筋トレも、ブログも、ひとりでできます。

「趣味の会に入りましょう」「仲間をつくりましょう」と書いてある記事は多いです。ただ、人と関わらないと続かない趣味は、私のように人付き合いが苦手な人には向きません。

→ 定年後、友達はいなくなるのか ― 67歳、会費3,000円の集まりで見えたこと

よくある質問

Q. お金をかけない暇つぶしはありますか?

私の場合は座禅(0円)と、県の体育館(1回80円)です。定年前は書店の横のコーヒー店や図書館で本を読んでいました。これもほとんどお金はかかりません。

Q. 一人でもできますか?

5つのうち、介護のパート以外の4つは一人でやっています。私は人付き合いが得意なほうではありませんが、7年続いています。

Q. 体力に自信がなくても続けられますか?

座禅と読書は、座れれば始められます。筋トレは、私は30数年やっていますが、いまは週2回。回数も重さも自分で決められます。

Q. 何から始めればいいですか?

私に効いたのは「決まった時間の枠を一つ作る」ことでした。朝の座禅40分と、8時から14時のパートです。枠さえあれば、中身は仕事でなくてもよいと思っています。

まとめ

私にも、砂を噛むような思いをした時期がありました。定年の前の、あの2か月です。

60代の男性の暇つぶしとして、私がいまやっているのはこんなことです。朝は座禅を40分。週に4日は介護のパートに出て、週2回はジムで筋トレをしています。山にもまた登るようになりました。65歳からは、台湾や韓国への一人旅も始めました。そこへ最近、ブログが加わりました。

おかげで、暇を感じることは、ほとんどなくなりました。

なかでも楽しみにしているのが、最近始めたブログです。前期高齢者で、パソコンも得意ではない私が、自分の文章を出せる。いまの時代だからこそ、私のような者にも挑戦できることだと思っています。

もし、気になっていることや、やってみたいことがあるなら、まず始めてみてはいかがでしょうか。

人生、まだまだ時間はあります。私も、楽しみながらやっていけたらと思っています。

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