60代、屋久島の宮之浦岳へ ― 2日で18時間半、体力が持つか

朝の雲が流れる宮之浦岳の山並み 旅のこと

※本記事は広告を含みます。

6月に行くはずでした。台風で、ツアーが流れました。

屋久島の縄文杉を、一度は自分の目で見てみたいと思っていました。申し込んでいたのは、往復22キロを10時間かけて歩く日帰りのツアーです。それが台風で中止になりました。

霧の中に立つ縄文杉の巨木

そこで今回は、友人と2人で行くことにしました。日程は9月7日から3泊4日。全体はこんな流れになります。

動き泊まるところ
9/7(月)那覇空港→鹿児島 → 高速船で屋久島へ安房の民宿
9/8(火)淀川登山口から入山。宮之浦岳を越える(約9時間)新高塚小屋(山の中)
9/9(水)縄文杉、白谷雲水峡へ下りる(約9時間半)安房の民宿
9/10(木)屋久島 → 鹿児島→那覇空港

3泊のうち、2泊は安房の民宿、1泊は山の中の小屋です。宿はどちらも予約が済んでいます。山を歩くのは、真ん中の2日間です。

正直に言うと、いちばんの不安は体力です。9時間を2日続けて歩けるのか。そこがまだ分かりません。

屋久島には、まだ登っておりません。この記事は、登る前の記録です。帰ってきたら、実際の感想を別に書きたいと思います。


宮之浦岳とは、どんな山か

宮之浦岳は標高1,936メートル。九州でいちばん高い山です。屋久島は島全体が世界自然遺産に登録されていて、その中心にある山です。

屋久島の岩山に咲くヤクシマシャクナゲ

私たちが歩くのは、淀川登山口から入って宮之浦岳を越え、新高塚小屋に泊まって、翌日に縄文杉を見ながら白谷雲水峡へ下りるコースです。

環境省が屋久島の登山コースを難易度で分けていて、このコースはいちばん上のDに当たります。よく知られている縄文杉の日帰り往復はBです。2段階違います。

入山には山岳部環境保全協力金がかかります。日帰りで1,000円、山の中に泊まる場合は2,000円です。私たちは山中泊なので2,000円になります。

なぜ9月にしたのか

理由は3つあります。6月のツアーが台風で流れたこと。7月と8月の混みあう時期を避けたかったこと。そして仕事の都合です。それで9月のはじめにしました。

私が歩く2日間

行程表は、こんな感じです。

時刻場所
1日目6:30淀川登山口 出発
12:00宮之浦岳 山頂(1,936m)・昼食
15:15新高塚小屋 着(約9時間
2日目6:00新高塚小屋 出発
7:20縄文杉
8:40ウィルソン株
11:55辻峠・太鼓岩(12:30 出発)
15:30白谷雲水峡登山口 着(約9時間半

2日で、合わせて18時間半ほど歩くことになります。

数字にしてみると、なかなかのものです。1日目より2日目のほうが長いことに、表を作ってみて気づきました。

短いコースも用意してある

実は、行程表には2日目の短縮版も書いてあります。楠川分れというところから白谷雲水峡へ向かわずに、荒川登山口へ下りる道です。こちらだと、13時ごろには山を下りられます。

体調次第で、場合によってはこの短縮コースで下山するという選択肢も考えています。


山の中で迷うのではないか、と心配だった

今回の計画は、友人が組みました。

出てきた行程表を見て、最初に思ったのは「本格的だな」ということでした。そして正直なところ、山の中で迷うのではないかという心配がありました。1泊2日、ずっと森の中を歩きます。

屋久杉の原生林

ただ、友人は以前にも屋久島に登っています。YAMAPという登山アプリの使い方も分かっていて、「迷子には絶対にならない」と言い切っています。

それなら、自分も調べられることは調べて、2人で協力して登ろうと思いました。

そのうえで決めていることが1つあります。無理はしない。天候が悪ければやめる。ただ、縄文杉だけは見て帰りたいと思っています。


1日1万1千歩、歩いている。それでも足りないと思った

私は介護の仕事をしています。週4日、朝8時から14時までのパートで、ほとんど立ちっぱなしです。スマホの歩数計を見ると、仕事の日はだいたい1日=1万1千歩あるいています。

だから最初は、9時間くらい歩けるだろうと思っていました。

ところが、山は違います。

平らな道を1万歩あるくのと、山道を9時間あるくのとでは、体のどこに負担がかかるかがまるで違います。上りと下りでは使う筋肉が変わりますし、足元も一定ではありません。

それで、実際に地元の山に登って足を慣らすことにしました。


いまやっている体力づくり

週2回、ジムに通っています

やっているのはこんな内容です。

  • スクワットを20〜30分
  • そのあとベンチプレスを20〜30分
  • 腹筋。おなかの上と下の両方
  • 重さは60〜80キロくらいで、回数を多めに

100キロ以上は持たないようにしています。そこを超えると怪我をするからです。若いころのように重さを追いかけるのは、もうやめました。

山を歩くのに効きそうなのは、もも裏、お尻、もも前あたりだと思っています。スクワットはそこに効きます。

筋トレの中身については、別の記事に詳しく書きました。→市営ジムで筋肉はつくのか ― 筋トレ歴30年・67歳が公営ジムに通い続ける理由

屋久島に向けて、新しいトレーニングは追加していません

登山のための特別なメニューを組んだり、新しい種目を増やしたりはしていません。

運動も筋トレも、これまでずっと続けてきたものがあります。それを途切れさせないまま、当日まで持っていく。いまやっているのは、そういう感覚です。強いて言えば、出発が近づいてきたので、いつもより少し入念にやっているくらいです。

「登山の1か月前から、こういう順番で鍛えましょう」と書いてある記事をいくつか読みました。よくできていると思いました。ただ、自分の場合はそこに当てはめる感じではありませんでした。急に何かを始めたわけではないので、これまでのものをそのまま持っていくつもりです。

石川岳に登って、体を慣らします

7月の末に、沖縄の石川岳に登りました。3〜4時間のコースです。

ジムで体を動かしていても、山を歩けるかどうかは別だと思ったからです。

登ってみて、はっきり分かったことがあります。やはり山は違う。息が上がる場所が違いますし、下りで足に来ます。パートの1万1千歩の感覚とは当然違います。

このとき、下りで左膝を少しひねりました。大したことはなく、いまは治っています。今回、下りで膝を捻った感覚は体がよく覚えていますので、同じことは繰り返さないだろうと思っています。

8月の下旬に、もう一度石川岳に登ります。屋久島の前に、もう一度体を慣らしておくつもりです。


65歳で富士山に登った。あのときの体力が、いまもあるか

65歳のとき、初めて富士山に登りました。

そのときのことで覚えていることが2つあります。登りは、体のきつさをあまり感じませんでした。あのときは、体力が持ちました。もう1つは、下りのほうが足(膝)に来ました

あれから2年たちました。67歳のいま、私の体力がもつかどうか。しかも、今回の屋久島は2日で18時間半、富士山のときよりも長く歩きます。

もうひとつ、富士山で覚えていることがあります。60代後半から70代の方は、下りではほとんどが膝サポーターをつけていました。みなさんにお聞きすると、高齢者の登山(特に下り)では、膝サポーターは必須とのことでした。ちなみに私は、何もつけていませんでした。

だから今回は、ストックと膝まわりのものを用意したいと思います。


借りるもの、買うもの

道具はほとんど借ります

登山の道具は、屋久島でレンタルします。いくつか調べて、屋久島レンタルというお店にしました。私が見た中では、ここがいちばん安かったからです。

借りるのは「山中泊7点セット」。2泊3日で7,800円、1日追加すると2,500円です。

7点セットの中身
レインウェア
トレッキングシューズ
リュック(45L)
トレッキングポール(2本1組)
ヘッドライト
シュラフ(寝袋)
マット

これにガスバーナー800円と、コッヘル(鍋)800円を足しました。合計10,200円です。お店のサイトには「島内最安値」と書かれていました。

登山靴まで借りることにしました。年に何回も登るわけではないので、買うより借りるほうが自分には合っています。安房で受け取って、履いてみてから山に入ります。

ストックも2本1組でセットに入っているので、これも借ります。

買うのは、膝サポーターだけ

買うと決めているのは膝サポーターです。9時間を2日、しかも2日目はほとんどが下りだからです。

富士山で見たとおりです。種類はいろいろあります。ただ、サポーターそのものは必要だと痛感しました。

Amazonで一番売れている商品を紹介します。バンテリンサポーター ひざ専用です(Amazonの「ひざ用サポーター」売れ筋1位・2026年8月に確認)。

サイズは、ひざ頭のまわりを測ってから選んでください。


無人の山小屋に泊まります

新高塚小屋は無人です。予約はできず、先着順。寝具もありません。だからシュラフとマットを借りて背負っていきます。

15時までには着きたいと思っています。行程表では15時15分着ですが、暗くなってからの到着は避けたいところです。

いま一番心配しているのは、トイレです。

山の中では、当たり前にあるものが当たり前ではありません。持ち物リストにも携帯トイレが2〜3個入っています。ここは調べて、きちんと準備してから行きます。


2日目は、ほとんど下り

新高塚小屋を6時に出て、白谷雲水峡に着くのが15時30分。約9時間半、そのほとんどが下りです。

屋久島登山の案内サイトには、こう書いてありました。

濡れた花崗岩、木の根、トロッコ道は、氷のように滑る。ポールを使い、歩幅を小さく。

屋久島は雨の多い島です。乾いた道を歩けるとは思っていません。

縄文杉へ続くトロッコ道

前の日に9時間歩いた足で、また9時間半。いちばん気をつけるのは2日目だと思っています。ストックは2本とも使うつもりです。歩幅を小さく、急がずに。

そして先に書いたとおり、途中の分かれ道で短いコースへ回る選択肢も残してあります。決めるのは、その日の足の具合を見てからです。


まとめ ― 行ってきます

6月は台風で流れました。9月は行けるといいと思っています。

無理はしません。天候が悪ければやめます。ただ、縄文杉だけは見て帰りたい。

いま一番楽しみにしているのは、山の景色です。山の上から見える眺め、世界遺産の森の中、そして山の稜線。写真では何度も見ましたが、その場に立って自分の目で見たいと思っています。

苔に覆われた屋久島の深い森

もう1つ楽しみにしているのが、山小屋でのコーヒーとラーメンです。山頂ではおそらく落ち着いて食べられないので、小屋に着いてからになります。そのためにガスバーナーとコッヘルを借りました。9時間歩いたあとに飲む1杯は、きっとうまいはずです。

難易度Dのコースを、実際にどう歩いたか。帰ってきたら、そのまま書きます。

山のきつさという点では、65歳で登った富士山のことも書いています。
富士山はどこがきついのか ― 65歳で登ってわかった5つのきつさ

行ってきます。

この記事を書いた人
さぶろー

さぶろー/67歳・介護福祉士。60歳で定年退職し、未経験から介護の世界へ。7年目の今もパートで現場に立たせてもらっています。60代が体を壊さずに働き続けるために、自分で試して続いたことを書いています。沖縄在住、犬9匹。週2回のジム通いが日課です。

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