「いい施設」は外からは見えない ― 介護施設の人間関係に悩む理由

介護の仕事と体づくり

前回、これまで経験した4つの職場について書きました。

求人票を見ても、見学に行っても、本当のところは分かりません。入ってみて初めて見えることがあります。

私が今働いているのは、特別養護老人ホームです。50代、60代で介護の仕事を選ぶ方。あるいは、これから職場を変えようとしている方。ひとつの参考事例として、中の様子をお伝えできればと思います。

組織としては、しっかりしている

今の職場は、社会福祉の団体が運営する特別養護老人ホームです。

組織としては、かなりしっかりしています。さまざまな規定が、きちんと決められています。賃金についても確認できるようになっています。

全体として、透明性がある。私はそう感じています。

ここは、職場を選ぶときに見ておきたい点だと思います。規定がある。給料の仕組みが分かる。当たり前のようで、そうでない職場もあります。

でも、現場の中に入ってみると…

一方で、現場の内部を見てみると、話は変わってきます。

いろいろな職員がいます。それぞれが自分の考えで動いています。自分なりのルールで動いている人もいます。

本来は、こうあるべきです。仕事の役割が、わかりやすく整理されている。一人ひとりが、まず自分の役割を果たしていく。そのうえで、周りと連携していく。それだけでいいはずです。

ところが、ルール通りにやらない職員がいます。

すると、どうなるか。その分の仕事を、真面目に頑張る職員が引き受けることになります。

こうして、アンバランスが生まれます。それがやがて、人間関係の悪化につながっていく。そんな状況を、私は目にしてきました。

大事なのは「仕事の整理」

だから私は、こう思っています。

現場の中に入って「仕事の整理」をすること。つまり、誰が何をやるのかをはっきりさせること。

これが、今の職場をうまく運営していくうえで大事なことなのだろうと思います。

規定がしっかりしていることと、現場で役割が整理されていること。この2つは、別の話なのだと感じています。

閉じた空間で、人間性がぶつかり合う

外から見れば、全体としては整った施設です。

それでも中で働いていると、私から見て神経質すぎる職員がいます。少しやりづらさを感じる相手もいます。

介護の現場は、いわば閉じた空間です。同じ人たちと、毎日顔を合わせます。

その中で、みんなが人間性をむき出しにして仕事をしていく。だから、人間的なぶつかり合いも当然出てきます。

辞めたくなる気持ち、わかります

介護施設を人間関係が理由で辞める人が多いと聞きます。

その気持ちは、私にもよくわかります。

これが、私の職場の実際です。もしあなたが今、どこかの施設を見学するなら。規定や賃金だけでなく、「誰が何をやるか」がはっきりしているかどうか。そこも見てみてください。

私の話が、少しでも参考になればうれしいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました