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腰が痛い。この仕事を続けられるだろうか。そう思ったことが、私にもあります。
30代の前半、ぎっくり腰を何度も繰り返していたころです。あれから30年以上たって、67歳の今、私は介護の現場で働いています。
治ったわけではありません。腰部脊柱管狭窄症と言われたこともありますし、今も肩や足に不調はあります。それでも、ひどくならないように調整しながらなら、働き続けられています。
この記事に書くのは、腰痛の治し方ではありません。治らない腰と30年付き合ってきた、そのやり方です。

30代、ぎっくり腰を繰り返していたころ

私が腰を痛めたのは、介護の仕事に就くよりずっと前のことです。
30代の前半、配達の仕事を2年ほどしていました。荷物を持ち上げて、運んで、下ろす。その繰り返しです。
その頃、ぎっくり腰を何度も繰り返しました。一度やると数日は動けません。治ったと思ったらまたやる。だんだん「これはもう治らないんじゃないか」と思うようになり、仕事を辞めようかとまで考えました。
まわりを見ると、腰痛を抱えている同僚が本当に多かったのです。症状が重く、辞めていった人もいれば、手術まで進んだ人もいました。だましだまし続けている人もいました。
そのころ、職場に相談はしませんでした。ただ、同じ悩みを抱えた仕事仲間には話していました。同じ痛みを知っている人に聞いてもらうだけでも、気持ちの面ではずいぶん違いました。
「みんな同じなんだ」とわかって、少し救われた気持ちにもなりました。ただ同時に、「この仕事は長くは続けられないのかもしれない」とも思いました。
整形外科で「骨や神経には問題ない」と言われた

迷いながらも、まず整形外科に行きました。
診てもらった結果は、骨や神経には問題がないというものでした。
これが、私にとっては大きな分かれ道でした。原因が骨や神経ではないのなら、体の使い方と筋肉でなんとかできるかもしれない。そう考えられるようになったからです。
逆に言えば、ここで別の診断が出ていたら、私は違う選択をしていたと思います。同じ「腰が痛い」でも、人によって答えが違うのはここです。
体幹を鍛えて、繰り返しが止まった
私が筋トレを始めたのは、30代からです。それが今日まで続いています。
腰を痛めてから意識して増やしたのが、腹筋と背筋、いわゆる体幹でした。それとストレッチです。
専門家の指導を受けたわけではありません。ただ、腰まわりを支える筋肉を鍛えて、固まらないようにほぐす。この2つを続けているうちに、ぎっくり腰の繰り返しが止まりました。
なお、これはあくまで私の場合です。痛みの原因によっては、鍛えることがかえって悪いこともあります。先に整形外科へ行った、と書いたのはそういう意味です。
60歳から介護の仕事へ ― 今の体はどうなっているか

私が介護の仕事を始めたのは60歳を過ぎてからです。今は週に何日か、パートとして現場に出ています。
正直に言えば、介護のパートに出ている目的の半分は「体を動かすこと」です。仕事中はだいたい1日1万歩ほど動きます。
腰部脊柱管狭窄症と言われたこともあります
腰については、かつて腰部脊柱管狭窄症という診断を受けたことがあります。ただ、今のところ目立った症状は出ていません。
30代のあの時期を経験しているので、ひどくなる前に自分で調整するようになりました。それが効いているのかもしれない、と一人で思っています。
肩、足、胃。あちこちと付き合っています
年齢を重ねれば、体には当然あちこちガタが出てきます。
- 左肩は亜脱臼気味
- 右足は、お尻から太もも、すねにかけて坐骨神経痛の症状が出始めました
- 逆流性食道炎もありますが、薬を飲みながらうまく付き合っています
完璧な体で働いているわけではありません。どれも「治った」わけではなく、付き合っている、というのが正確なところです。
悪化させないために、今やっていること
大切なのは、自分の体の状態をきちんと把握することだと感じています。持病を悪化させないように気をつけながら、運動そのものを楽しむ。無理をして痛めてしまっては、続けられませんから。
具体的には3つです。
コルセットは「きつい時だけ、2〜3日」
腰にきているなと感じた日は、コルセットを巻いて仕事に行きます。
ただし巻きっぱなしにはしません。2〜3日でしのいで、あとは外します。ずっと着けていると、支えてもらうことに体が慣れてしまう気がするからです。あくまで、きつい時期をやり過ごすための道具として使っています。
コルセットはずっと着けるものではなく、きつい時期をしのぐための道具だと思っています。だから選ぶときも、固定力の強さより「必要な数日、無理なく着けていられるか」を見ています。介護の現場で動くことを考えて、2つ選びました。
しっかり支えたいなら|日本シグマックス マックスベルト
整形外科の分野で使われている医療用品メーカーの製品です。
軽いほうがいいなら|日本シグマックス マックスベルトR2
同じメーカーの、固定力を抑えた軽いタイプです。
※サイズは「へそ周り」で選びます。ウエストのサイズ感で選ぶと合いません。測ってから買ってください。
※痛みが強いとき、しびれがあるときは、まず受診してください。コルセットはその代わりにはなりません。
週2回のジムと、毎日のストレッチ

週に3日ある休みのうち、2日は2時間ほどトレーニングジムに通って筋トレをしています。パートの日は、帰宅後に30分ほどストレッチをすることにしています。
家では、ほぼ毎日、体のストレッチと上下の腹筋運動(上体を起こすものと、脚を上げるもの)を続けています。特別なことはしていません。時間にすれば短いものです。30代のときに効いたやり方を、今もそのまま続けている、という感覚です。
道具もいりません。続けられる量にしておくことのほうが大事だと思っています。
仕事そのものが運動になっている
仕事で歩き、休みに鍛え、毎日ほぐす。この組み合わせを続けています。
1日1万歩というのは、意識して歩いているというより、動いていたらそうなる、という数字です。介護の仕事のいいところかもしれません。
それでも痛みが強いときは
私は「続けられた側」です。30代のときに「骨や神経に問題はない」と言われたから、この方法が通用しただけとも言えます。
夜寝ていても痛む、足にしびれがある、痛み止めが効かない。そういうときは、鍛える話ではありません。受診してください。
そして、痛みがひどくて働けないときは、辞める前に「休む」という道があります。傷病手当金という制度があって、収入のおよそ3分の2を受け取りながら休めます。詳しくは介護職の腰痛|辞める前に休むという選択と傷病手当金に書きました。
まとめ
体の不調はいくつもありますが、うまく付き合いながらコントロールしていけば、働き続けることはできます。
30代で「もう治らないんじゃないか」と思った腰と、67歳の今も付き合っています。治してはいません。ただ、ひどくしないようにする方法だけは、30年かけて身につきました。
これからも体を動かすことを楽しみながら、介護の仕事をできるだけ長く続けていきたいと思っています。
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